ガソリン価格が50バーツを超えた今年のソンクラーン、タイ北部ランパーン県でひと味違う解決策が登場しました。ムアンランパーン警察署が4月8日に正式発表したのは、馬車によるパトロールの導入です。燃料を使わず、観光客にも好評で、しかも100年以上の歴史がある——なんとも「ランパーンらしい」アイデアです。

なぜ馬車なのか
理由はシンプルで、燃料費の節約です。中東情勢によるホルムズ海峡危機でタイの燃料価格は高騰を続けており、警察車両の運営コストも例外ではありません。ムアンランパーン警察署はこの状況を逆手に取り、市内の観光馬車を活用したパトロール体制を整えました。
担当警察官は伝統的なスタイルの制服を着用して馬車に乗り込み、ボーニャワット通りやティップチャン通りなど市内の中心部・経済ゾーンを巡回します。従来のパトカーや白バイによるパトロールと並行して運用されます。
ランパーンは「タイ唯一の馬車の街」
実はランパーンは、タイ全国でただひとつ、現在も観光馬車(ロットマー)が現役で走り続けている街です。この伝統はラーマ5世(チュラロンコン大王)の時代、19世紀末にさかのぼります。1952年には「ランパーン馬車協会」が正式に設立されており、今も観光客を乗せた馬車が街を走る光景はランパーンの象徴となっています。
今回の警察パトロールは、この観光馬車のインフラと仕組みをそのまま活用したもので、観光振興と治安維持を同時に実現しようというわけです。
ソンクラーン期間中に特に効果的な理由
馬車パトロールのメリットはもうひとつあります。視認性の高さです。水かけで騒がしい祭りの最中でも、馬車は目立ちます。観光客にとっても「警察がいる」という安心感を与えつつ、フォトジェニックな体験にもなるとのこと。当局は「観光客の信頼感向上にも貢献する」と説明しています。今のところ馬車パトロールに起因したトラブルの報告はなく、ソンクラーン期間を通じて継続される予定です。
まとめ
本日4月11日(土)からパタヤでもソンクラーン水かけが本格化しています。パタヤでも燃料高の影響は随所に見られ、ソンテオ(バスタイ)が4月10日から15〜20バーツに値上げされました(従来は一律10バーツ)。
距離によって異なりますが、乗車前に確認を。ランパーンのお巡りさんが馬で節約する一方、パタヤでは足元の交通コストも少し変わっています。お祭りを楽しみつつ、移動の準備もお忘れなく。


