今日3月31日(月)から、タイのライドサービスに新しい規制が正式施行されました。Grab・Bolt・inDriverなどアプリ系配車サービスのドライバーと車両に、これまでより厳しい要件が課されます。日常的に使っている在住者・旅行者の方は、しばらく配車に変化が出るかもしれません。
なぜ今変わるのか
もともとこのルールは2025年10月施行予定でしたが、車両登録の変更手続きが複雑・高額だとドライバーから反発があり、2026年3月31日まで半年間延期されていました。今日がその最終期限です。
何が変わったのか
ドライバーへの新要件
- 公共交通免許(パブリックライセンス)の取得が必須(一般の自動車免許では不可)
- 年齢22歳以上
- 犯罪歴チェックの通過
- 使用車両は製造から9年以内
車両への新要件
- 乗用車はRy.18(公共乗用車)として国土交通省(DLT)に再登録が必要
- バイクはRy.17(公共自動二輪)への再登録が必要
- 対応車両にはイエロープレートの表示が求められる(乗用車の場合)
プラットフォームの義務
未対応のドライバーに対し、Grab・BoltなどのアプリはシステムからそのドライバーへのJob配信を一時停止する義務を負います。「永久追放」ではなく、免許・登録が完了すれば復帰可能です。
利用者側への影響
短期的には一部エリアで配車が減り、待ち時間が長くなる可能性があります。特に地方都市や郊外エリアは影響が大きいかもしれません。一方でGrabは対応を進めており「すでに数万人のドライバーが公共交通免許を取得した」と発表。Boltも同様にドライバーサポートを実施済みです。
なお、Grabは中東情勢による燃料高騰を受け、バンコクのドライバー・配達員への一時的な燃料支援として1,000万バーツを拠出すると発表しています。新ルールと燃料高が重なるこの時期、ドライバー側の環境は厳しい状況です。
ちなみに4月1日からは交通違反取り締まりも強化
明日4月1日からは警察による交通違反の取り締まりも「フェーズ2(罰金適用)」に移行します。
3月31日までの「警告のみ」段階が終わり、10の主要違反(シートベルト不着用・スマホ使用・信号無視など)に対し罰金が実際に課されるようになります。ソンクラーン前のこの時期、運転される方はご注意を。
まとめ
GrabやBoltをよく使う方は、当面は少し早めに呼ぶことをおすすめします。施行直後はドライバー数が一時的に減る可能性があるため、空港送迎や時間の決まった用事は特に余裕を持って。GrabBikeも同じく対象です。
長い目で見れば、この新ルールによってドライバーの質と安全性が向上するのはポジティブな変化です。


