タイに住む外国人の多くが送金・決済に愛用している「Wise」が、2026年8月から大幅に変更されます。ExpatDenが5月5日に詳細をまとめた記事を公開し、在住者コミュニティで話題になっています。
日本から家族へ送金する・日本の口座から生活費を引き出す・海外収入をタイで受け取るといった用途でWiseを使っている方は、今すぐ内容を確認してください。
なぜ変わるのか
2026年2月、Wiseはタイ国内の顧客に向けて重要なアナウンスをしていました。タイの口座を持つユーザーは、従来のWise欧州エンティティ管理からタイ銀行(BoT)が規制するWiseタイランドエンティティに移管されます。これはタイ金融当局の規制強化に対応したもので、マネーロンダリング対策の一環です。
いつから変わるのか
- 2026年1月21日以前にWiseに登録した人:2026年8月3日から変更が適用
- 2026年1月21日以降に登録した人:2026年6月から変更が適用
つまり古くからのユーザーは8月3日がXデー、新規ユーザーは来月6月から影響が出始めます。
何が変わるのか——具体的な制限内容
できなくなること・制限されること
- マルチカレンシー機能が制限:従来は複数通貨(USD・EUR・GBP・JPYなど)を1つのWiseアカウントで自由に保有できましたが、タイエンティティではこの機能が大幅に制限されます
- 1回の取引上限:10,000バーツ:ローカル決済(タイバーツ)の1取引あたりの上限が1万バーツに制限されます。大きな支払いは複数回に分けるしかありません
- 海外送金(バーツ→外貨)の1日上限:80万バーツ:一般的な在住者にはほぼ問題ない水準ですが、ビジネス用途では要注意
- タイのATMでの現金引き出しが不可に:9月までに現在のWiseカード(タイ口座紐付け)はすべてキャンセルされます。9月以降に届く新カードはタイ国内のATMで使えません
できるようになること(プラス面)
- PromptPayへの送金が可能に:タイのPromptPay(プロンプトペイ)システムに直接送金できるようになります
- QRコード決済への対応:タイ国内のQR決済が利用可能になります
誰が最も影響を受けるか
大きな影響あり
- タイのATMでWiseカードを使って現金を引き出していたデジタルノマド・長期旅行者
- マルチカレンシー管理でWiseを活用していた人(複数通貨での受け取り・保有)
- 1回の支払いが1万バーツを超えるケースが多い人
影響が少ない
- すでにタイの銀行口座(カシコン・SCB・バンコク銀行など)とATMカードを持っている在住者
- Wiseをもっぱら「日本→タイへの送金」ルートとして使っている人(送金機能自体は継続)
- PromptPayやQR決済を活用したい人(むしろ便利になる)
今すぐやっておくべきこと
- Wiseからのメールを確認する:2026年8月(または6月)の変更前に、Wiseから個別に通知メールが届く予定です。届いていない場合はWiseアプリのお知らせを確認を
- タイの銀行口座がない人は今すぐ開設を:ATMでの現金引き出しができなくなる前に、タイ国内の銀行口座を持っておくことが重要です。2026年は外国人の口座開設審査がさらに厳しくなっていくでしょう
- 代替サービスの検討:Revolut・Airwallex・地元銀行の海外送金サービスなど、用途によって使い分けることも一手です
「Wiseで日本から送金してタイのATMで引き出す」というシンプルな方法を使っている方には直接影響が出ます。8月3日までに代替手段を確保しておくことをおすすめします。
参考:
ExpatDen(https://www.expatden.com/thailand/wise-is-changing-in-thailand-in-may-2026-what-expats-need-to-know/)
Wise公式アナウンス(https://wise.com/th/)


