今日7月29日(水)はアサンハブーチャー(วันอาสาฬหบูชา)、明日7月30日(木)はカオパンサー(วันเข้าพรรษา)——2日連続の仏教祝日です。どちらもアルコール販売が全面禁止の「ドライデー」ですが、この2つの祝日は実は全く異なる意味を持っています。タイに住んでいても意外と知らないこの2つの違いを、改めて整理します。
アサンハブーチャーとは——「仏教が始まった日」
アサンハブーチャーは、お釈迦様が悟りを開いた後、インドのバラナシ(現在のサルナート)の鹿野苑で5人の弟子に初めて説法を行った日を記念する祝日です。この説法は「転法輪(Dhammacakkappavattana Sutta)」と呼ばれ、四聖諦・八正道というの仏教の核心的な教えを初めて人々に説いたものです。
この日は仏教が「一人の人間の悟り」から「組織的な宗教」になった瞬間——つまり仏教という宗教が誕生した日とも言えます。お釈迦様・仏法(ダルマ)・僧侶の共同体(サンガ)という仏教の「三宝」がこの日に揃ったとされており、タイの三大仏教祝日(マカブーチャー・ウィサーカブーチャー・アサンハブーチャー)のひとつに数えられています。
カオパンサーとは——「雨安居(うあんご)の始まり」
カオパンサーは「仏教の四旬節(Buddhist Lent)」とも呼ばれる**雨安居(วัสสา・Vassa)**の始まりを告げる日です。この日から3か月間、タイ全国の僧侶たちは自分の寺院にとどまり、集中的な瞑想・経典の学習・修行に専念します。
農民たちの訴えがきっかけで生まれた慣習と言われており、雨季の時期に僧侶が旅をすることで農作物を踏み荒らしてしまうことを防ぐため、お釈迦様が僧侶たちに「雨季の間は一か所にとどまるよう」と指示したことが起源です。
この3か月間(カオパンサー〜オークパンサー)は、タイ仏教において特別な時期です。
ろうそくが灯される理由——ウボンラチャタニーの蝋燭祭り
カオパンサーにろうそくが奉納される伝統は、「僧侶が夜に経典を読むための明かりが必要だった」という実用的な理由から始まりました。その実用的な贈り物がやがて発展し、タイの精巧な蝋燭祭りや行列へと進化していきました。ろうそくは精神的な意味も持っており、「知恵の光が無知の闇を追い払う」ことを象徴しています。
最も有名なのはウボンラチャタニーの蝋燭祭りです。高さ3メートルを超える精巧な蝋細工の山車が市内を練り歩くパレードは今日(7/29)も行われており、明日(7/30)の午前8時頃からメインパレードが市内中心部のトゥンシームアン公園を通過します。
今日・明日のパタヤ・シラチャの状況
アルコール販売禁止:7月29日・30日の2日間、コンビニ・スーパー・レストラン・バーを含む全施設でアルコールの販売・提供が禁止されています。
ただし2025年からの規制改定により、認可を受けたホテル・国際空港・一部の認可済みエンターテインメント施設では例外的に提供が認められるケースがあります。
銀行・官公庁:両日とも休業。ただし飲食店・観光施設・交通機関は通常通り営業しています。
寺院参拝:外国人旅行者も普通にお寺を訪問できます。服装は肩と膝が隠れるものを着用し、靴は脱いで入りましょう。仏像や僧侶に向けて足を向けることはNGです。
パタヤ・チョンブリ周辺のお寺
ワット・ヤンサンワラーラーム(パタヤ郊外・サタヒップ方面) チョンブリ最大規模の寺院で、夜はウィアン・ティアン(ろうそく行列)が行われます。広大な境内と美しいライトアップが見もの。
ワット・カーオプラクル(シラチャ) シラチャ市内の丘の上に建つ寺院。18mの大仏とシラチャの街並みを一望できる夜景が美しいスポットです。パタヤ・チョンブリ在住の日本人へ
「なんとなく今日明日はお酒が飲めない日」という認識で終わらせていたという方も多いと思います。アサンハブーチャーとカオパンサーは、タイ仏教の根幹をなす2つの重要な祝日です。この2日間、近くのお寺にふらっと立ち寄って、ろうそくを手にタイ人と一緒に歩いてみるのもタイ在住者ならではの体験になります 🕯️
参考:Thai Holiday Guide(https://www.thaiholidayguide.com/events/asanha-bucha/)、Thai Holiday Guide(https://www.thaiholidayguide.com/events/khao-phansa/)