お盆の連休(8月8〜16日)を前に、日本からの家族・友人のホテル予約を検討している方も多いのではないでしょうか。タイの大手クレジットカード会社 KTC(クルンタイカード)が7月23日、オンライン宿泊予約を悪用した詐欺の新手口に関する緊急警告を発表しました。
連休前のこの時期、旅行者が増えるタイミングを狙った詐欺が急増しています。手口と対策をしっかり押さえておきましょう。
詐欺の3ステップ——KTCが解説
KTC不正使用防止部門会長のライウィン・ウォラウォンサティット氏は「詐欺師はもはや偽ページや偽サイトを作るだけでなく、段階的に被害者を追い込む組織的なプロセスを使っている」と指摘し、以下の3つのステップを解説しました。
ステップ①:信頼させる 実在するホテルの名前・写真・ロゴ・住所を丸ごとコピーした偽サイト・偽予約ページを作成。宿泊予約プラットフォーム上に「存在しないホテル」の情報を掲載するケースも。偽のレビューを大量に投稿したり、相場より大幅に安い価格を提示して引き付けます。
ステップ②:焦らせる 「残り1室のみ」「プロモーションは本日限り」「今すぐ支払わないとキャンセルされます」という偽の緊急メッセージを送り、冷静な判断をさせないよう誘導。偽の支払いリンクや、ホテルとは無関係の口座への振込みを要求します。
ステップ③:情報を盗む 偽の支払いページにカード番号・有効期限・セキュリティコードを入力させ、その情報を不正取引に使用。OTPコードを入力させて決済を完了させるケースも多く報告されています。
やられやすい瞬間——「急かされたとき」が最も危険
KTCが特に注意を呼びかけているのが「急かされている状況」です。詐欺師はわざと価格・プロモーション・時間制限でプレッシャーをかけ、確認作業を省略させようとします。
OTPコードを入力する前に必ず確認を——OTPメッセージに記載されている「店名・金額・通貨」が自分が申し込んだ内容と一致しているかを確認してください。一致しない場合は即座に入力をやめ、取引を中止してください。
今すぐできる5つの対策
KTCが推奨する具体的な防止策です。
①予約前に複数の方法でホテルを確認する ホテル名・住所・電話番号・Google Maps上の位置を別途検索して実在を確認しましょう。
②URLを必ず確認する カード情報を入力する前に、ブラウザのアドレスバーのURLが公式サイトのものと完全に一致しているかを確認。チャット・SMS・メールのリンクは絶対にクリックせず、自分でブラウザに直接URLを入力してアクセスしてください。
③カード情報・OTPコードは絶対に他人に教えない 電話・LINE・Messengerでカード情報やOTPを聞いてくる相手は、たとえホテルスタッフと名乗っていても詐欺師の可能性があります。
④カードの利用通知を設定する 銀行・カード会社のアプリで全取引の通知をオンにしておき、身に覚えのない取引がないか定期的に確認しましょう。
⑤不審な取引はすぐにカード会社に連絡する おかしいと気づいたらすぐにカード会社に連絡してカードを一時停止してください。時間が経つほど被害が広がります。
まとめ
日本からお盆に家族・友人を呼ぶ際、ホテルを代わりに予約してあげるケースも多いと思います。特に「安すぎる価格」「急かすメッセージ」「聞いたことのないサイト」の3つが重なったら要注意です。
Booking.com・Agoda・Hotels.comなどの大手公式プラットフォームを使い、支払いは公式サイト上で完結させるのが最も安全です。「LINE経由で直接ホテルに送金してほしい」という要求は詐欺の典型的な手口ですので、絶対に応じないでください。
参考:RYT9 / ThaiPR.net(https://www.ryt9.com/s/prg/12832197)