シラチャ在住のハイキング好きの方はお気をつけください。7月7日(火)夕方、シラチャ郡バンプラ地区のカオチャラック山でトレイルランニング中の女性2名が道に迷い、レスキュー隊40名以上が出動する事態になりました。2名は約30分後に無事保護されましたが、雨季のアウトドア活動における危険性を改めて示す出来事です。
何が起きたのか
午後7時40分頃、シラチャ・レスキュー財団の無線センターに、カオチャラック山内の「ムー4・タンボン・バンプラ」エリアで道に迷ったという女性2名からの緊急連絡が入りました。
遭難したのはスパクソーン・ニルシリさん(29歳)とミントラ・ジェームクラジャンさん(32歳)。2人は夕方のランニングとして、よく知られた「赤い階段(Red Stairs)ルート」から入山。しかし下山の際に「Trail D(トレイルD)」という別のルートを試みたところ方向感覚を失い、出口を見つけられなくなりました。
スマートフォンのマップアプリでの位置特定を試みましたが失敗。そこでスパクソーンさんが山の麓で待機していた彼氏にGPS位置情報を送信し、救助要請を依頼しました。2人はそのまましばらく歩き続けた後、立ち止まって救助を待つことにしました。
レスキュー隊は懐中電灯・ロープ・救急箱・道具を持って2チームに分かれ、2人が電話を繋ぎながら伝えるGPS座標を頼りに捜索。急斜面・密林・低い視界という過酷な条件の中、約30分で2人を発見しました。2名は疲弊していましたが怪我はなく、水分補給と休息の後、無事に下山しました。
スパクソーンさんは救助後のインタビューで「助けに来てくれたボランティアの皆さんに心から感謝しています。無事に戻れて本当によかった」と語っています。
カオチャラック山とは
カオチャラック(Khao Chalak)はシラチャ郡バンプラ地区にある標高約200mの山で、複数のトレイルルートが整備されており、シラチャ・パタヤ在住の日本人を含む地元住民やトレイルランナーに人気のスポットです。
「赤い階段ルート」はその中でも比較的よく知られたルートで、週末には多くのハイカーが訪れます。ただし今回の事件が示すように、慣れた山でも別ルートに踏み込んだ途端に方向感覚を失うリスクがあります。
雨季のトレイルは特に危険——5つの注意点
今回の事件を受けてシラチャ・レスキュー財団は公式の注意喚起を発表しました。レスキュー隊からのアドバイスを在住者向けに整理します。
①ルートは事前に徹底的に調べる 初めてのルートや普段使わないルートに踏み込む前に、地図・GPS・事前リサーチを十分に行ってください。「なんとなく行けそう」は禁物です。
②慣れていないルートへの変更は避ける 今回の2人のように、慣れた登りルートから「違うルートで下りてみよう」という判断は危険を招きます。特に雨季は植生が茂って見通しが悪く、ルートが見えにくくなっています。
③日没前に下山を完了する シラチャを含むチョンブリの日没は午後6時30分頃です。今回は午後7時40分に遭難連絡が入っており、すでに薄暗い状態でした。日没の2〜3時間前には下山を始めるスケジュールを組みましょう。
④携帯の充電とGPS機能を確認してから入山する GPS位置情報の共有が今回の迅速な救助につながりました。入山前に携帯の充電を確認し、位置情報を家族・友人と共有しておくことを習慣にしましょう。
⑤単独入山は避ける 雨季のトレイルは特に足元が滑りやすく、転倒・捻挫のリスクが高まります。必ず複数人で入山し、行き先を誰かに伝えてから出発してください。
緊急時の連絡先
- シラチャ・レスキュー財団:038-323-999
- チョンブリ救急:1669
- 警察・救急統合:191または1669
カオチャラック山はランナー・ハイカーにも人気のスポットです。今回は「よく知っている山」でも起きました。
雨季に入りトレイルの状況が例年より悪化している今、いつも以上に慎重な判断をお願いします。万が一の際はGPS位置情報の共有が命綱になります。今一度、スマートフォンの位置情報共有機能の使い方を確認しておいてください。
参考:The Pattaya News(https://thepattayanews.com/2026/07/09/two-female-runners-safely-rescued-after-getting-lost-on-khao-chalak-trail-in-sri-racha/)