【注意喚起】パタヤで14歳の少女2名がプールで溺死——雨季の水難事故、子どもだけにさせないで

パタヤで胸が痛む事故が起きました。6月13日(土)パタヤ市内ノーンプルー地区のソイ・ワット・ブンサムパン(ソイ・カーオノイ)村の共用プールで、私立学校に通う14歳の少女2名が溺死しました。

2名は「どちらが長く息を止めていられるか」という水中息こらえ遊びをしていたとみられています。スワンボリブン財団の救助チームと警察が急行し、30分以上にわたる蘇生措置を試みましたが、2名とも現場で死亡が確認されました。

事故当時、プール周辺に大人はいませんでした。防犯カメラの映像には、1人が友人を助けようとしながら自身も沈んでいく様子が記録されていました。

なぜ「息こらえ遊び」は危険なのか

「シャロー・ウォーター・ブラックアウト(Shallow Water Blackout)」——聞き慣れない言葉ですが、今回の事故の原因として世界的に知られている現象です。

息を長く止めようとして過度に深呼吸(過換気)を繰り返すと、血中の二酸化炭素濃度が下がります。通常、苦しくなるのは二酸化炭素が増えるサインですが、過換気後は苦しさを感じる前に突然意識を失ってしまいます。本人に「もう限界」という自覚がないまま水中で気を失うため、非常に危険です。

子ども同士で「どちらが長く潜れるか」という遊びは、この現象を引き起こしやすいパターンのひとつです。

パタヤ・チョンブリのプール環境と注意点

タイはプール付きコンドミニアム・プールビラ・共用プールが多いです。雨季に入り屋外での活動が増える今、特に注意が必要な点を整理します。

①子どもだけでプールに入らせない 
今回の事故は「大人の監視なし」が最大の要因でした。どれだけ泳ぎが得意な子どもでも、必ず大人が目の届く場所にいる状態でプールを使わせてください。

②「息こらえ競争」は絶対にさせない
友達同士で楽しい遊びに見えますが、シャロー・ウォーター・ブラックアウトのリスクがあります。子どもに「この遊びは死ぬ危険がある」と明確に伝えてください。

③プールの深さを事前に確認する
今回のプールは浅い端が70cm・深い端が3mという構造でした。子どもが遊ぶ前に必ずプールの構造・深さを確認しましょう。

④ライフジャケット・浮き輪の着用
泳げない子ども・小さな子どもは必ずライフジャケットを着用させましょう。「少しの間だから」という油断が事故につながります。

⑤プールビラ・レンタルビラの注意
プールビラに泊まる際、チェックイン直後の子どもの行動に特に注意が必要です。5月にも別のプールビラで子どもが溺れかけた事故があったばかりです。

パタヤ・チョンブリ在住の日本人へ

雨季に入り、子どもたちがプールで過ごす機会が増える季節です。今回の痛ましい事故を教訓に、お子さんへの水の安全教育と、プール使用時のルール確認をお願いします。「少しの間だから大丈夫」という思い込みが最も危険です。亡くなられた2名のご冥福をお祈りします。

参考:The Pattaya News(https://thepattayanews.com/2026/06/13/tragedy-in-pattaya-as-two-14-year-old-girls-drown-in-village-swimming-pool-during-free-diving-game/)、Chiang Rai Times(https://www.chiangraitimes.com/news/14-year-old-girls-drown-in-chonburi/