シラチャのコンドで中国人100名以上を一斉摘発——あなたの「住所届出」は大丈夫ですか?

5月21日午前8時30分、チョンブリ入管局のナパスポン・コーシット・スリヤマニー局長が指揮する合同チームがシラチャ地区の某コンドミニアムに踏み込みました。入居する外国人の在留状況と住所届出の確認を行ったところ、中国人100名以上が「住所届出をしていない」としてイミグレーション法に違反していたことが判明し、全員に罰金が科せられました。

「Section 38」とは何か

今回の摘発の根拠となったのは、イミグレーション法第38条(Section 38)です。

内容はシンプルで、「外国人が新しい住居に入居した場合、住宅のオーナー・管理者・ホテルマネージャーは24時間以内にイミグレーション当局に届け出る義務がある」というものです。

届出をしなかった場合、外国人本人だけでなく物件のオーナー・管理者にも罰則が適用されます。罰金の上昇は2,000バーツ(物件管理者側)〜最大2万バーツ(悪質なケース)とされています。

なぜ今、摘発が増えているのか

背景には2つの流れがあります。

①タイ全国的な不法滞在・不法就労の取り締まり強化:アヌティン内閣は今年初頭から「不法外国人ゼロ」政策を推進。チョンブリ入管は今年3月にも1週間で146名を逮捕・250件のビザを取り消すという大規模摘発を実施しており、今回はその流れの継続です。

②武器庫事件の余波:5月8日にバンラムン郡フアイヤイで発覚した中国人男性の武器・爆発物所持事件を受け、外国人の居住実態の把握を徹底する方針が強化されています。

在住日本人が確認すべきこと

「自分はちゃんとビザを持っているから大丈夫」と思っている方も、この届出が完了しているかどうかは別問題です。

コンドミニアム・サービスアパート住まいの方 通常は管理会社・オーナーが代行して届出を行っています。ただし「やってくれているはず」という思い込みは禁物です。管理事務所に「TM30の届出は済んでいますか?」と一度確認しておきましょう。

戸建て・一軒家住まいの方 大家さんが届出義務を負います。引越し後に大家さんが届出をしているか確認を。日本人在住者で自分で物件を管理している方(オーナー居住など)は、自ら届出が必要なケースもあります。

ホテル長期滞在の方 ホテル側が自動的に届出を行うため、基本的に心配不要です。

TM30届出の方法

届出書類はTM30フォームと呼ばれます。チョンブリ入管(ジョムティエン・サードロード沿い)またはシラチャ入管(シラチャ地区担当)の窓口で手続きできます。オンライン届出(immigration.go.th)でも可能になっています。

なお、長期在住者が国外旅行から戻ってきた際も再入国後24時間以内に再度届出が必要なので注意が必要です。

今回の摘発はシラチャのコンドミニアム1棟での話ですが、チョンブリ入管は「引き続き厳格な執行を続ける」と明言しています。ビザ・90日レポート・TM30届出の3点セットを定期的に確認するのが在住外国人の身を守る基本です。何か不安な点があれば、チョンブリ入管またはシラチャ入管に問い合わせてみてください。

参考:The Pattaya News(https://thepattayanews.com/2026/05/22/chonburi-immigration-police-raid-sri-racha-condominium-fine-over-100-chinese-nationals-for-immigration-violations/