「必ず無料で見せる」——W杯2026、タイで全試合無料放送へ。開幕まで24日・交渉は大詰め

サッカーファンに朗報です。2026 FIFA ワールドカップ(6月11日〜7月19日、米国・カナダ・メキシコ開催)の開幕まで残り24日となった今、タイのアヌティン・チャーンウィーラクン首相が「全試合を無料で視聴できるよう必ず実現する」と公言し、政府・NBTC(国家放送通信委員会)・広報局が最終交渉に向けて一丸となって動き出しています。

「必ず無料だ」——首相が2度の明言

5月12日の閣議後、アヌティン首相は記者団に対し「タイ国民がW杯を無料で見られるようにしなければならない。歴代すべての政府がやってきた。私の政府が例外になれるはずがない」と発言。さらに「無料で見られるか?」と問い直されると、首相はうなずきながら「必ず無料だ(It must be free)」と繰り返しました。閣議では広報局をW杯放送の主担当窓口に指定し、NBTCおよび民間放送局との交渉調整を正式に委任しています。

なぜまだ決まっていないのか

開幕1か月を切った今も、タイはアジアで放送権合意が未締結のまま残る数少ない国のひとつです。主な障壁は2つです。

①放送権料が高すぎる:FIFAはアジア市場に対して強気の価格を提示しており、タイの民間放送局は「視聴者数に対してコストが見合わない」と難色を示しています。交渉中の少なくとも1社が本格的な関心を示しているものの、FIFAが価格を引き下げるかどうかが鍵となっています。

②試合時間が深夜〜早朝:北米開催のため、タイ時間では試合が午前0時30分・午前3時30分・午前6時30分の3パターンで行われます。この不便な時間帯が広告スポンサーの確保を難しくしており、放送権入札を躊躇させる大きな要因になっています。

③2022年の苦い経験:2022年カタール大会では、あるスポンサーが特定試合のIPTV独占権を取得したため、競合IPTVプロバイダーとその契約者が一部試合を視聴できなくなるトラブルが発生。広範な苦情と法的混乱を招きました。今回はその再発防止が最優先課題になっています。

日本代表も出場——タイで見られるか

2026年W杯は出場チームが従来の32から48チームに拡大し、試合数も52から104試合に倍増する史上最大規模の大会です。日本代表は最終予選を突破して出場が確定しており、パタヤ在住の日本人にとっても「タイで日本戦を見られるか」は切実な問題です。

パタヤとバンコクは深夜営業のスポーツバーが最も充実しているエリアで、放送権が確定すれば観戦会場には困りません。ただし試合当日に会場に確認することを推奨します。

開幕戦・決勝の日程

試合日時(タイ時間)
開幕戦:メキシコ vs 南アフリカ(メキシコシティ)6月12日(金)午前6時30分
開幕セレモニー(ロサンゼルス)6月13日(土)——LISAも出演予定
決勝(ニューヨーク/ニュージャージー)7月19日(日)


日本戦の時間帯は試合ごとに異なりますが、グループステージは深夜〜早朝になるケースが多い見込みです。放送局・配信サービスの正式発表が出次第、改めてお知らせします。それまでの間は、パタヤビーチロード沿いやソイ6・7付近のスポーツバーが最も確実な観戦場所になりそうです。開幕まで残り3週間余り——放送権交渉の結果に注目です。

参考:Bangkok Post(https://www.bangkokpost.com/sports/3253865/)、Thai Rath English(https://en.thairath.co.th/news/politic/2932228)