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「バレないと思った」——チョンブリのBYDサービスセンター、ドラレコ外した整備士を即日解雇

「オーナーには気づかれないだろう」——そう笑いながらカメラを抜いた整備士は、その映像自体がすべてを記録していたことに気づいていませんでした。

チョンブリ県内のBYD正規サービスセンターで起きたこの出来事が、4月30日にFacebookで拡散。BYD REVER Thailandは同日中に謝罪声明を出し、関与したスタッフ全員を解雇しました。

何が起きたのか

BYDオーナーのスリヤ・スッサニットさんは4月29日、足回りから異音がすることに気づき、チョンブリのサービスセンターへ入庫。ルーティンチェックと原因調査を依頼しました。

センターを出て100キロ以上走ったあと、スリヤさんはふと気づきました——フロントカメラも室内カメラも、映像が記録されていません。確認すると、両方のドラレコが抜かれていました。

入庫前に保存されていた映像を見直すと、3つの問題行為が映っていました。

  • 整備士がカメラのコネクターを外しながら「オーナーには気づかれないだろう」と笑って発言
  • 別のスタッフが車内で不適切な言葉を使用
  • 女性スタッフがシートベルト未着用・スマートフォン操作をしながら試乗

さらにスリヤさんによると、異音の原因特定には4回目の試みまでかかり、最終的に本人が同乗して初めて特定できたといいます。

BYDの対応は迅速だった

スリヤさんがFacebookに投稿すると瞬く間に拡散。BYD REVER Thailandは4月30日に謝罪声明を発表し、関与したスタッフはディーラーの従業員であり同社の直接雇用ではないと説明しつつも、ディーラーネットワーク全体のサービス基準と職業倫理の監督を見直し強化すると表明しました。

ディーラーのサービス総支配人がスリヤさんのもとを直接訪れて謝罪。スリヤさんはこれを受け入れ、「誰かを責めることが目的ではなく、すべての顧客にとってより良いサービス基準を求めたかっただけ」とコメントしています。

ドラレコが「証拠」になる時代

この事件が注目を集めたのは、「ドラレコが自分の車を守った」という逆説的な構図があるからです。タイでは近年、EVの普及とともにドラレコ装着率が急上昇しており、BYDをはじめ多くのEVには前後・室内カメラが標準またはオプションで装備されています。

「サービスに預けたら証拠映像を消される」というのは多くのオーナーが漠然と不安に感じていたことで、それが現実になった——だからこそ今回の映像は一気に広まりました。

チョンブリはタイ最大のEV普及エリアのひとつで、BYD・MG・Neta・Hozonなどのサービスセンターが集中しています。車をサービスに預ける際は、ドラレコの録画設定(駐車監視モードなど)を事前に確認しておくのがおすすめです。今回の件でBYD REVER Thailandは全国のディーラー監査を開始しており、同様のトラブルの抑止効果が期待されます。

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