「2030年ユース五輪の会場候補地」として、今まさにチョンブリ県がIOC(国際オリンピック委員会)の評価を受けています。
4月28日、IOCユース五輪2030作業部会のダンカ・フルベコバ委員長率いる評価団がバンコクに到着。4月28〜30日の3日間、バンコクとチョンブリで視察・ワークショップ・技術協議を精力的にこなしています。開催地はこの評価をもとに6月25日のIOC総会(ローザンヌ)で正式決定される予定です。
チョンブリが担う役割
タイの招致計画では、バンコクが主会場(華幕スポーツコンプレックス・チュラロンコン大学を中心に陸上・体操・格闘技・チームスポーツなど)を担い、チョンブリ県が沿岸競技・野外競技の会場として提案されています。
具体的な会場はムアンチョンブリ地区・サーンスク市(バンセーン)・バンラムン地区・パタヤ市・サタヒップ地区に分散して設定されており、ジョムティエンのアンバサダーシティ・ホテルがチョンブリ地区の選手村候補として挙がっています。ウェイクボード、ビーチバレー、セーリング、カヌーなどの水辺競技がここで行われる可能性があります。
競合都市は2つ
開催地を争うのは3都市です。バンコク&チョンブリに加え、アスンシオン(パラグアイ)とサンティアゴ(チリ)が同じプロセスに参加しています。IOCは「3都市すべてが、既存または仮設会場100%、完全な政治的サポート、開催経験という条件を満たしている」と評価しており、横一線の競争です。
アジアオリンピック評議会(OCA)のシェイク・ジュアン・ビン・ハマド会長(カタール)は先週アヌティン首相と会談し、タイの招致への「全面支援」を表明。これは招致活動において大きな後押しとなっています。
「ユース五輪」とは何か
あまり馴染みのない方のために簡単に説明すると、ユース五輪(Youth Olympic Games)は15〜18歳の若手アスリートを対象にした国際総合競技大会で、4年に1度開催されます。競技だけでなく教育・文化・交流プログラムを組み合わせた、いわば「教育版オリンピック」が特徴です。2010年シンガポール大会でスタートし、南京・ブエノスアイレスと続き、次回2026年はセネガルのダカールで開催予定です。規模はオリンピックより小さいものの、若手世界トップクラスが集まる本格的な国際大会です。
タイ招致のスローガンは「Inspiring Youth, Connecting Southeast Asia and Asia」。ムエタイとセパタクローをプログラムに追加することも提案しており、タイ文化との融合を打ち出しています。
6月25日が運命の日
IOCは6月25日のローザンヌ総会で開催地を投票で決定します。招致が成功すれば、2030年にチョンブリのビーチで世界中の若手アスリートが競い合う姿が見られることになります。パタヤ在住者にとっては「地元でオリンピックが見られる」というまたとないチャンスです。


