ソンクラーン明けに、タイ中が温かい気持ちになるニュースをお届けします。
ノンタブリー県に住む中学3年生のベニャパ・タナコーンモンポーンさん(15歳)の話が、ソンクラーン期間中にSNSで一気に拡散しました。学校帰り、路上やゴミ箱からペットボトルや空き缶を拾い集め、リサイクル業者に売る。1回の収集で得られるお金はわずか100バーツ以下。それでも彼女は毎日続けています。
16年間寝たきりのお父さんのために
父のタナデット・タナコーンモンポーンさん(59歳)は16年前、屋根から落ちて脊髄を損傷。それ以来、下半身不随で自力で歩けない状態が続いています。それでもベッドの上で小型家電の修理を行い、大家さんの軽修繕を手伝うことで家賃を免除してもらうなど、できる範囲で家族を支えています。
家計を支えるのは母のクリッサナさん(49歳)のみで、学校の臨時清掃員として1日380バーツを稼いでいます。それだけでは食費・医療費(尿収集バッグや排水チューブなど)をまかなうのに精一杯で、ベニャパさんが進学するための費用3,580バーツすら用意できない状況でした。
「恥ずかしくない」——SNSで一気に広まった一言
この話を伝えたフェイスブックページに、ベニャパさん自身が残したコメントが多くのタイ人の心を打ちました。「ขายขวดก็ไม่อาย(ペットボトルを売るのは恥ずかしくない)。お父さんが病気だから、私が助けなきゃ」。彼女の成績は学年3位(GPA3.75)。将来は看護師を目指しています。
この投稿が拡散すると、タイ全国から支援が殺到。最終的に家族のもとには110万バーツ以上の寄付が集まり、家族は「必要以上になった」として募集を打ち切りました。現在もベニャパさんは学業を続け、ペットボトル集めの習慣は変えていないそうです。
まとめ
ソンクラーンには「ロット・ナム・ダム・フア(目上の人の手に水をかけて敬意を示す)」という家族を大切にする伝統があります。ベニャパさんの話は、その精神をそのまま体現したようなニュースです。派手な水かけの話題が続くソンクラーン期間中、こういった温かい話が自然とバイラルになるのもタイらしさのひとつではないでしょうか。


